花ブーム
花の品種改良がおこなわれる場合、それを支える市場の要求が高い場合があります。ヨーロッパにおいても、日本においても、花の栽培の歴史の中では何度か特定の花のブームがあり、新品種が考えられないような高値で取引された事があります。ヨーロッパではチューリップが17世紀にオランダで大ブーム(チューリップ・バブル)を起こし、ひどいときは球根一個が豪邸より高かったと伝えられているほどです。日本ではオランダほど規模は大きくありませんが、万年青が江戸時代に一種のブームとして狂乱的な状況があったようで、一部の万年青には一芽百両と言ったとんでもない価格がついた例もあり、後に天保の改革の際の規制の対象となりました。明治に入ると、栽培の中心は武士階級から富裕階層へと移りましたが、明治十年頃には京都を中心に再び大きなブームがあり、その後も何度かのブームを繰り返しながら推移しています。